掛け合わせた「コブラ」、「ダークリアルロングフィン」共に「ダークエメラルドフィン」の遺伝子を持たせているため、体色はダーク系の体色が表現されます。
リアルロングフィンのヒレの形状にラメもあるので、横見での観賞が奇麗です。

横見での選別ではヒレの伸び具合、ヒレ光、色の入り方など総合的にチェックして、良い表現の子を次世代の親にしています。
ヒレ先の光具合などは成長していく過程で、ロングフィンの遺伝子もあり重要視しています。
上見での選別は体色の濃さ、体外光の伸びと幅等を基準として、選別していきます。
体色の判断は好みの部分もあります少し赤みの強い子を選びます。
オリジナル作出時には好きな表現を維持できるようにしています。

このメダカは、コブラ体外光系統というメダカを更に進化させるために、リアルロングフィンと掛け合わせて作ったメダカになるんですけれども「コブラ」の登場後おおよそ2～3カ月後にこのメダカを発表させていただいているんですね。
なんでそんなことが可能だったのかというと、「コブラ」って名付ける一個前の系統から「リアル」をかけ合わせていたので、ほぼ同時期に「コブラリアルロングフィン」も発表させていただくことができました。

リアルってやっぱり好きな表現なんですけど、ただ全部がリアルだけではなく、普通の体型のヒレもいていいと思います。
でもプラスアルファ「リアル」っていうのはやっぱり魅力的なので「リアル化」するために、同時進行でコブラのリアルが作りたくて・・・っていう。

人気ですが、実は「コブラ」の方が高いです。
人気もですが累代の濃さで言ったらやっぱり「コブラ」の方が今（※2023年4月現在）は勝っているんですね。
なので「コブラリアル」っていうのは、表現として仕上がってはいるんですけれども、細かく見ていったときに体外光の遺伝率だったりとか、ヒレ光・色の入り方の遺伝率とかを見るとやっぱりまだ「コブラ」の方がいいですよ。
これから更に良い「コブラリアルロングフィン」にしていくとなると、体型の話だったりですとかヒレの形だったりですとか、その辺もしっかり見極めていかないといけないので、実際僕の中で「コブラリアルロングフィン」はまだ発展途上中です。
ここからもっともっと良くしていきたいなって思ってます。

（花小屋 店主 戸松 具視 監修）