グッピーとは
人気の熱帯魚!グッピーってどんなお魚?
熱帯魚はグッピーに始まり、グッピーに終わる」と言われるほど熱帯魚の中での代表的な魚です。
個体ごとに異なる体色と美しく伸びるヒレが特徴で、寿命は1〜2年ほど。
中性〜弱アルカリ性の水を好むので、水質管理が重要ですが、「ミリオンフィッシュ」と言われるほど繁殖するのが簡単な魚で、オスとメスが同じ水槽にいれば誰でも簡単に繁殖させることができます。1度に30~100匹の稚魚を産むこともあるので、繁殖しすぎには注意してください。
グッピーは外国産と国産の2種類!その違いは?
グッピーは大きく分けると外国産グッピーと、国産グッピーの2種類あります。
外国産グッピーは非常に安値で購入できるため、たくさんのグッピーを群泳させたい方などにオススメです。ただし、海外の水と日本の水では水質が違うため日本の水に慣れるまでの体調の管理に十分気をつけなければいけません。
国産グッピーは日本国内で繁殖・育成されるため、輸送や水質から起きる問題も少なく、比較的丈夫です。また、徹底した系統の管理を行っているため”美しい個体”が多いです。尾ビレの大きさと色合いで価値が決まるため高価な個体も存在し、コレクション性も高まり、大変人気があります。
グッピーの人気の種類
ダイヤモンドグッピー 外国産種
比較的新しい品種で腰部から尾ビレにかけて淡いブルーが特徴的です。
モザイクグッピー 外国産/国産種
尾ビレに赤と青のモザイク模様が特徴的です。古くから親しまれているグッピーです。
タキシードグッピー
体の後半部分が暗色に染まりその姿が、タキシードを着ているようにみえることからこう呼ばれ、光沢のある深い青色の輝きは特徴的です。
ブルーグラスグッピー 国産種
淡いブルーの尾ビレに現れる黒色の細かい模様が特徴的です。
キングコブラグッピー 国産種
体の側面がメタリックな網目状(黄色と黒のモザイク模様)で、体側から尾の付け根にあるコブラのような複雑な模様が特徴的です。
ドイツイエロータキシードグッピー 国産種
非常に人気で、体の中央から尾ビレにかけての黒いタキシードと、シルクのような淡い黄色の尾ビレが非常に美しい、高級感ある体色です。
グッピーのオスメスの見分け方
オスはメスに比べて体が小さく尾ビレが大きく立派、メスは体が大きく腹部が膨らみ尾ビレは小さめです。
グッピーの混泳について
グッピーと一緒に飼える魚
グッピーは温和な熱帯魚なので同じ大きさの温和な熱帯魚とならほとんどの種類と混泳が可能ですが、ヒレをかじられたり、生まれた稚魚が食べられることがあるので注意が必要です。
例としては、メダカや小型カラシンに加え、コリドラスやローチ、オトシンクルスや小型プレコなどが挙げられます。
コリドラス
オトシンクルス
グッピーと一緒に飼えない魚
肉食魚や口の大きな魚はグッピーとの混泳に向いていません。親魚も稚魚も食べられてしまいます。また小型であっても動きの速いスマトラは、大変気性が荒く、大きなヒレで優雅に泳ぐグッピーと混泳してしまうと、ヒレの全てをかじられることがよくありますので混泳には向いていません。
グッピーを健康に育てる環境
グッピーは丈夫な魚ですが、ヒレが大きいこともあって注意しなければならない点もあります。以下の点に注意し、ストレスフリーな環境を整えて育ててあげましょう。
グッピーが好む水質
グッピーを上手に育てるコツは水質管理です。水が良ければ病気になりにくく大きく育ってくれます。グッピーは弱アルカリ性の水質を好むので、底砂は珊瑚や貝殻を含んだものが良いのですが、中性付近でも十分飼育が可能なので、極端に酸性に傾く底砂利以外なら何でもかまいません。
グッピー飼育に水草は必要?
水草は酸素の補給と稚魚が隠れられる場所です。水槽内の余分な栄養分(汚れ)の分解者としても活躍しますので、できれば水草がある方がグッピーにとっていい環境になります。
グッピーを飼育する際の水の量について
グッピーの数によって最低限必要な水の量が決まってきます。
稚魚が増えることを考えて、水量1〜2リットルあたり1匹くらいを目安にしましょう。
グッピーが健康に育つ水温
グッピーが最も活発に活動する水温は23~26℃です。この水温範囲に飼育水が保たれていれば、エサ食いも良く、成長も早いです。一日の水温変化が大きいとストレスになります。低温では白点病が、高温ではエロモナス症状等が出やすくなります。
最低温度を一定に保つようなヒーターの使用は病気の発生を防ぐ意味でかなりの効果があります。
グッピーを飼うときは水流に注意!
グッピーは、大きな尾ビレが特徴の為、素早く泳ぐのがあまり得意ではありません。このことからグッピーを上手に飼育するための第一の条件としては、やさしい水流があげられます。水流が強くなりすぎると、ストレスを受けたり大きな尾ビレを傷つけたりと病気の原因にもなるので注意が必要です。
グッピー飼育に必要な飼育用品
グッピーの飼育に興味がある方やこれから飼育を考えている方など、初めての方にグッピー飼育に必要な用品についてオススメをご紹介していきます。
まずはグッピーのおうちとなる水槽
グッピーの数により大きさを決めてください。先述したとおり、目安としてグッピー1匹/1〜2リットルを基準として水槽を選びましょう。住みやすい環境を手軽に作るには、必要な用品が揃った水槽セットもオススメです。
グッピーは条件が揃えばどんどん増えるので、余裕を持った水槽サイズにするか、予め複数個の水槽を準備した方が良いでしょう。
水換えや掃除などのメンテナンスがしやすい安定した平面で、コケが生えないように直接日光の当たらない場所に置きましょう。
グッピーを飼う際の底砂の選び方は?
砂利や底砂は、バクテリアの繁殖を促してくれるので、グッピーが元気になります。
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エアーポンプでたくさんの酸素を
水中の酸素の量はグッピーの健康に大きく関係します。エアーポンプで酸素を水中に取り込むようにしましょう。水流が強過ぎるときは排出口の向きを壁側にするなどして対応しましょう。
フィルターで水槽の水をいつもキレイに
フィルターは水槽の水を循環させ、魚の排泄物やエサの残りを受け止め、さらに目に見えない水の汚れを分解して、きれいな水を作ってくれます。ろ材の部分にバクテリアが繁殖すると効果を発揮します。
■上部式フィルター:モーターで水を汲み上げて上部フィルターで濾過をします。
■底面式フィルター: 砂利の下にセットするため砂利が濾材の役割をしてくれます。
■外掛け式フィルター:セッティングが簡単で、水槽内が広く、すっきり見えます。
■水中モーター式フィルター:水中に置くだけでろ過機能+エアレーション機能で酸素を供給。
グッピーにおすすめのエサについて
必要な栄養素をバランスよく配合したグッピー専用のエサは、カンタンでおすすめです。
フレーク状、粒状のものがありますが、グッピーの様子を見て与えてください。 一般の熱帯魚フード、ブラインシュリンプなどもよく食べます。
冬はヒーター、夏はクーラーを設置しよう!
水温は低すぎても高すぎてもグッピーの健康を損ないます。熱帯魚の生まれ故郷と違い日本は水温変化が激しいため、季節を問わずなるべく一定に保ってあげるようにしましょう。
グッピーは水温23~26度が適温です。その為、冬場はヒーターが必要になります。また、夏は水温上昇を避けるため、クーラーや冷却ファンを使用しましょう。
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照明は必要?効果的な使い方をご紹介
水槽照明はグッピーをより美しく見せるとともに、光はグッピーの成長にも影響を与えます。
意図的に昼と夜を作ってやる方が、昼は元気に動き、夜は休むため健やかに育てることが出来ます。水草の光合成にも不可欠です。
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グッピーの繁殖について。繁殖しすぎに要注意!
グッピーの繁殖期は、これといって期間があるわけではありません。卵胎生魚(卵を産むのではなく、母魚のおなかの中で受精し、稚魚となって孵化)なので卵からかえるのではなく、稚魚となって生まれてきます。生後3~4ヶ月程たってかつ水質が安定してくると産仔しやすくなります。親魚は産んだ子を食べる場合があるので注意が必要です。生まれた稚魚が隠れることができるぐらい多くの水草を入れたり、稚魚育成用のケースを使うことで、稚魚が親に食べられる事が少なくなります。
このようにグッピーは簡単に繁殖させることができますが、同一水槽内で世代が進むと、近親交配による奇形や病弱個体が発生しやすくなります。繁殖を続ける場合は、定期的に外部から新しいグッピーを水槽に入れてください。
また、近年、放流されたグッピーが野生化し在来種を駆逐して問題になっている地域もあり、環境省により「病弱個体来生物」に指定されています。増やしすぎて無責任に放流しないようにしてください。
グッピー飼育の注意点
グッピーを選ぶときの注意点
水槽全体を見回し、元気なグッピーを水槽から選びましょう。
グッピーのヒレに注目し、破れていたり、くすんでいたり、又不自然にヒレを閉じているような個体は避けてください。その他にも、体やエラが充血していたり、泳ぎ方がおかしかったり、水底で動かない、体をすりつけているなどといった個体も避けましょう。
グッピーの元気がない!こんな症状に注意
グッピーは丈夫で飼育しやすいですが、ストレスなどにより病気になることもあります。こんな症状が出たら要チェック!
■白点病
水槽のあちこちに体をこすりつけてかゆそうにしている。よくみると小さい白い点がある(特にヒレに出やすい)。
→白点病の治療法をみる
■尾ぐされ病
尾ビレがボロボロになっている。溶けている。
→尾ぐされ病の治療法をみる
■水カビ病
白い綿のようなものがのっている。
→水カビ病の治療法をみる
■ハリ病
尾ビレを畳み、頭を振って泳ぎます。(稚魚で小さいため、尾が針のように細く尖って見えます。)
→ハリ病の治療法をみる
グッピーの病気予防と、病気かな?と思ったら
グッピーはきれいな水で飼っている限りほとんど病気になりませんが、季節の変わり目など水温に変化が出る時期は注意深く観察しましょう。
「元気がないな」と感じたら0.5%(1リットルにつき5g)の食塩を入れてみてください。適量を守れば食塩はグッピーに害はなく、治癒力を高めてくれます。また、外から病原菌を持ち込む可能性があるため、新しくグッピーを追加する時や水草を入れる時も要注意!水槽に入れる前にグッピーは薬浴を、水草は消毒を忘れないでください。
グッピーの具合が悪くなった時にペットショップが開いているとは限りません。
なるべく定番の薬は常備しておくと安心です。
●塩化ナトリウム(食塩)
●グリーンFリキッドかメチレンブルー(消毒薬)
●グリーンFゴールド顆粒(抗菌剤)
この三種類があれば大概の病気には対応できるのでオススメです。
(まとめ)
グッピーは、ポイントを押さえれば初めての方でも比較的飼いやすい熱帯魚です。
本記事で紹介したことに注意し、アクアリウムを楽しみましょう!
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