- 体外光
- ヒレ光
親メダカ
- 黒幹之ロングフィン
- ×
- 鱗光
- 選別難易度
- ★★★★☆
- 品種発生難易度
- ★★★★☆
- 固定化難易度
- ★★★☆☆
黒幹之ロングフィン自体が掛け合わせて作出された体外光品種ですが、そこに鱗光を掛け合わせることで黄色の体色と、青みのある体外光を選別して、花伝の表現を固定化しました。
所々にラメも出現して、上見からも横見からもその表現を見ることができます。
ヒレに入る色も魅力的です。
頭部から胴体にかけて入る薄オレンジの体色が体外光やラメと入り交り、花伝と言うメダカの魅力を伝えています。
上見でのメスの青い体外光に鱗光表現の鱗1枚1枚が見て取れる所も注目です。
背ビレの先の光も良いアクセントです。
黒系の異種交配はどうしても体色が黒一色で固定されてしまうことが多いので、累代の浅い頃より体色選別は重要となります。
例えばオスの黒色素が強い場合には薄い体色のメスをペアリングしたりその逆も考えます。
同時に体外光やラメの表現は勿論しっかりと保持しなくてはいけないので、遺伝率を高めるようしっかり光っている子を親にしていきます。
F3頃である程度の表現が固定できないようであれば、足りない表現の部分に関してもう一度足りない遺伝子を掛け合わせましょう。
親は「黒幹之のロングフィン」と「鱗光(りんこう)」をかけています。
幹之の遺伝子がかなり強いので、どちらかと言うと体外光メインっていう形にはしてるんですけれども、そこに「鱗光」という表現を入れています。
「鱗光」ってどういうメダカかと言うと、体外光が全体にべたっと光るのではなくて、鱗一枚一枚がしっかり光る表現なんですね。
だから鱗模様をしっかり残しつつ体外光が出ていて、さらにそこに黒幹之と鱗光をかけ合わせることによって生まれてきます。
「コブラ」とかもそうなんですけど、基本的に体外光って割と青地に残していくことが好きなんですね。
青地に残すことによって白っぽい体外光って結構分厚いんですよ。
パープル体外光とかの体外光って凄い白っぽくて厚みがある体外光なんですけど、青にすると少し厚みが少なくなってくるので、それによって体色と混ざりあうんです。
体色とうまく混ざり合うので体色と混ざり合った体外光の部分が今回のこの「花伝」に関しては、金色のように光って見えています。
パっと見での「お!」っていう反応というか自分自身も「これいいな」って思うのは、割とこういう表現が多かったりするんですけど、敢えてここはもう狙いどころとしてこういう風な体外光の色ベースで改良を行っていることが多いです。
「鱗光」を遡ると、親の黒幹之をつくるプロセスから始まってくるともう十何世代・・十二世代は行ってます。
なかなか納得いくものにならなくて・・。
ようやく去年(2022年)の7月に発表させていただいて販売させていただいたんですけど、それくらい時間かかりました。
なので花小屋に長く来ていただいているお客さんは、親の黒幹之ロングフィンの時代からこのメダカを知っている方もいるので、僕が試行錯誤してるっていうのも見ていただいてますね。
「花伝」っていう名前の「花」はやっぱり「花小屋」の「花」をつけているだけあって、とても思い込みがあって作ってきたメダカなんですね。
卵を取っただけでは簡単に生まれてくるような表現ではないので、固定化させるまで・・子どもをとって納得いくような子どもが出てくるところに至るまでの時間はすごく長かったです。
実際それを真似する人がいるのかいないのかっていうのは別として、僕としてやっぱり伝えて行きたかったっていうのもあって「花伝」っていう名前にしました。
花小屋 戸松具視氏による生解説!
(花小屋 店主 戸松 具視 監修)
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