2021/4/21 update

「屋外飼育のメダカには、赤玉土がいいらしい」

屋外飼育のメダカユーザーが、飼育している水がきれいになるという理由で園芸用の赤玉土をよく利用しているという情報があります。

赤玉土を調べると、多孔質な構造に加えて、水中の硝酸を吸着する性能があり、水をきれいにする効果が高いことが分かりました。

※画像は本日の主人公「メダカ水景 ろ過する赤玉土」を入れています

 

しかし、園芸用の赤玉土を水中で使用すると水に溶けるように崩れて、すぐに泥状になってしまいます。

水中での使用を想定していない作りになっているためだと思われます。

そこで、水中で使用できる専用の赤玉土の開発を行いました。

 

この、ジェックスラボラトリーで!

ジェックスラボラトリーについてはこちらから!(別ページに移動します)

 

水の中で使うからこその、こだわりポイント

こだわりポイント1:崩れにくい赤玉土

水中使用でも崩れにくいように硬質の赤玉土を採用しました。一般的な赤玉土は原土を粉砕して作られていますが、硬質赤玉土は造粒して作られています。造粒する際の水分量をコントロールすることで、硬い粒の赤玉土を作ることができます。また、造粒することで粒度を均一に揃えることができます。

 

「崩れやすさ」を調べてみた

水中での崩れやすさを調べるため「ろ過する赤玉土」と「園芸用赤玉土」で振動試験にかけました。

 

写真1.採取した赤玉土粉末(左:「ろ過する赤玉土」、右「園芸用赤玉土」)

 

グラフ1.発生した微粉末量の比較(左:「ろ過する赤玉土」、右:「園芸用赤玉土」)

 

どれだけ「崩れてしまったのか」を知る為に重量をはかってみたところ、粉末の量から「ろ過する赤玉土」は「園芸用の赤玉土」と比べて、約4割の強度アップが見られます。

こだわりポイント2: バチルス菌配合

バクテリアの働きによって、メダカを飼育している水のろ過が起きます。

メダカの排泄物や食べ残しのエサ、枯れた水草などの分解を行うバチルス菌を配合しました。

バチルス菌は常在菌なので、園芸用の赤玉土にも含まれています。しかしろ過する赤玉土はバチルス菌を添加することによって、約10倍の菌数があるので、高いろ過能力が期待できます。

 

バチルス菌の菌数を実際に調べてみた

バチルス菌の菌数の比較のため下記の方法で検証を行いました。

写真2.菌数の比較写真(左:「ろ過する赤玉土」、右:「園芸用赤玉土」)

白いのがバチルス菌です。

ろ過する赤玉土には、ちゃんとバチルス菌が入っています!(もちろん赤玉土よりもかなり多く!)

 

そして誕生したのが、この「ろ過する赤玉土」です!!

1袋で一般的なメダカ鉢1つにちょうどいいサイズ、という親切設計(笑)。

小粒サイズもラインナップ

発売初年度大好評の赤玉土。
水草を植えたりしやすい「小粒タイプが欲しい!」というご要望にお応えして、
2021年春、小粒タイプを発売いたしました。
水草はもちろん、お部屋の水槽で赤玉土を敷いてみたい方も、これまでの赤玉土と違って小ぶりなのでオススメです。

使用量目安

ちなみに使用量の目安はこちらになります。
一般的な飼育鉢やジェックスの「メダカのための飼育鉢」には1袋でちょうど良いのですが、
メダカのための飼育箱」にはちょっと余るかな?というくらいの量でした。

 

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