金魚やメダカの飼育を始めて数日後、水が白く濁ってしまった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
水が白く濁る原因は、大きくは「無機物由来」と「有機物由来」の二つに分かれます。
本記事では、その中でも悩まれる方の多い「有機物由来」の白濁りについて、詳しく解説いたします!

水槽の白濁りを引き起こす正体

冒頭でもお伝えしました通り、水槽が白く濁る原因は、無機物由来と有機物由来の大きく二つに分かれます。

無機物由来

無機物由来の白濁りは、水槽に敷く砂の微粉末などにより起こり、水槽セッティング直後から発生します。これは物理ろ過(ウールマットなどにひっかける方法)で除去することができ、比較的簡単に対処することができます。

有機物由来

有機物由来の白濁りは、水中に微生物が浮遊するために起こるとされていて、水槽をセッティングして数日経ってから発生します。有機物由来の白濁りは水をろ過する微生物のバランスを整えることで濁りが解消されるのですが、時間や飼育技術が必要になってきます。
この有機物由来の濁り、実は「いくら水を変えても収まらない」「ろ過材を変えたら急に濁った」という、問い合わせが多く、なおかつ解決が難しいお悩みの一つです。

水槽の中では何が起こっている? 白濁りの原因を探ろう!

顕微鏡で見てみよう!

有機物由来の白濁りが起こった場合、水槽の中はどのような状態になっているのか。
実際に、セッティング3日目で水が白く濁った水槽から採水し、顕微鏡で観察してみました。

【写真1】 サンプリングを行った白濁り水槽

 写真1.サンプリングを行った白濁り水槽

【写真2】
白濁りの原因生物(球菌の仲間と鞭毛虫の仲間)

【写真2.白濁りの原因生物(球菌の仲間と鞭毛虫の仲間)】

顕微鏡写真:倍率×200

【写真3】
白濁りの原因生物(繊毛虫の仲間)

【写真3.白濁りの原因生物(繊毛虫の仲間)】

顕微鏡写真:倍率×2

鏡検の結果、白く濁った水槽の水には球菌、鞭毛虫、繊毛虫の仲間が無数に存在していることを確認し、実際に微生物が原因であることが分かりました。
なぜこれらの微生物が増えてしまったのか。その原因は生物ろ過に大きく関係しています。

水槽の水をきれいにする、生物ろ過の流れ

水槽の水をきれいにする、生物ろ過の流れ

上記は一般的な生物ろ過の流れになります。

魚の糞や食べ残しのエサなど、有機物の汚れが初めに発生します。その汚れが、最初の微生物の働きによって、アンモニアになり、その後、別の微生物の働きによって、アンモニア→亜硝酸→硝酸と変化。最終的に窒素ガスとなって水中から出ていきます。

ろ過の流れの最初の部分である有機物の汚れ・ゴミを分解する微生物はたくさんの種類がおり、有名なところですとバチルス菌があります(納豆菌、枯草菌とも呼ばれています)。
バチルス菌が上手に増えてくれると、水は白く濁ることなく、ろ過が進んでいくのですが、先ほど顕微鏡で確認したような球菌の仲間などが増えてしまうと、白濁りなどの問題が起きてしまいます。
水槽をセッティングした直後は微生物がとても少ない状態です。バチルス菌のような有益な微生物をいかに増やすかが、その後に続くろ過までをうまく循環させる鍵になっていると言えます。

ベストバイオベストバイオ
サイクルサイクル

※画像クリックで、商品ページへ

微生物のろ過の仕組みを知り、能力の高い微生物を増やそう!

微生物がどのようにしてろ過を行っているかご存知ですか?
口で餌を食べているとお思いの方もいるかもしれませんが、実は、微生物は体の表面に酵素を分泌して、ろ過を行っています。例えばバチルス菌をモデルに見てみますと、分泌した酵素と有機物(タンパク質)を反応させ、エネルギー源として吸収し、その過程で吸収できなかったものがアンモニアとして排出されます。バチルス菌は口がないので、体の表面(細胞壁)から吸収しています。

また、同じ有機物を分解する能力を持つ微生物でも、種類によって分泌する酵素の量が違っています。酵素の分泌能力が高い種類ほど、少ない数でもろ過効率がよくなります。逆に酵素の分泌能力が低い種類だと、数をたくさん増やさなければなりません。

ここで気をつけなければならないのは、微生物の多くも酸素を使って活動するということです。ろ過を行うのにたくさん数が必要な、酵素の分泌能力が低い微生物が増えてしまうと、水中の酸素濃度が下がって、魚や他の微生物にも悪い影響を与えてしまうことがあります。
先ほど白濁りの原因となる事例として紹介しました球菌、鞭毛虫、繊毛虫の仲間などの仲間も、バチルス菌と同じく有機物の汚れやゴミをエサとしていますが、酵素の分泌能力が低い種類なのかもしれません。

以上を踏まえて、微生物の中でも能力の高い微生物を増やすことが大切ということがお分かりいただけたかと思います。

水槽の白濁りを解決する方法は?

ここまで、水槽の白濁りの原因を詳しく探ってきました。
では、実際に解決する方法はというと、有機物由来の濁りの場合、解決策はただ一つ「微生物のバランス」を整えることです!そのためにお勧めしたいのは、必要なバクテリア(サイクル)を直接添加する、もしくはバクテリアが出す酵素を補充する(コロラインオフクリア)、という方法。どちらも飼育水の崩れたバランスを整え、本来の理想的な環境に近づけてくれます。

この他にも、ろ過微生物(バクテリア)の特性を研究し、ジェックスでは様々なバクテリア商品を販売しています。これら商品をお使いいただくことで、魚にも人にも快適な観賞魚飼育が可能になりますので、ぜひ、試してみてください。

別記事にて、白濁りの具体的な対処方法についてご紹介しておりますので、是非ご参考にしてくださいね♪

> 水槽の白濁りを解決したいあなたに!4つの対策と原因をご紹介