水換えがラクなインテリア水槽。だからラクテリア…。
単純なネーミングですが、この商品に込められたジェックスの想いは非常に深いものがあります。

毎年どんなアンケートや調査をしても、魚飼育で一番面倒なことは「水換え」という答えが返ってきます。でも、ほとんどの人は水換えが面倒だと思っていても、水換えが魚飼育にとって一番重要なこと、ということも知っています。

であれば、その水換えが「簡単」とか「面倒じゃない」と思ってもらえれば、魚飼育自体がもっとうまくいくのでは、、、と考えました。

観賞魚用品を売っているお店に行けば、「水換えが減ります」というような商品はたくさんあります。でも水換えを減らすことはできても、その行動そのものを簡便化することはできません。私たちが目指したのは、「道具を使わずに水換えができる水槽」でした。

実はこのラクテリアができる前にその前身がありました。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、小型の飼育容器「楽アクア」です。
楽アクアはモーターを使わずに水圧だけで水を抜く仕組み。ベタやメダカ飼育には最適な小型容器です。楽アクアは発売から数年が経ちますが、今でも人気で、やはり「水換えの簡便化」には大きなニーズがあることがわかりました。

今年発売したラクテリアはモーターの力を利用して水を抜くので、水位を下げながら十分な量の換水が可能。加えて、ワンタッチで水換えスタート(たったの3秒!)できるのも、水換えを更に「ラク」と感じてもらるのでは、と思います。

向かって左側にセパレーターがあり、その中にモーター、濾過材が入る構造で、水はセパレーターの下部のスリット(隙間)から吸い出されます。もちろん、クリーナーポンプを使ったような、砂利の汚れまで一度に吸い出すことはできませんが、水換えの頻度があがることは水質維持に非常にプラスになります。

魚たちに長生きしてもらいたい

ジェックスは様々な観賞魚用品をつくっていて、常にユーザーの皆様の声を大切に商品開発に活かしています。でも、もう一つ非常に大切にしていることは、「魚たちに長生きしてもらう環境をつくる」ということです。
お魚飼育をやめてしまう原因のほとんどは「お魚が死んでしまった」という経験。そして、お魚が死んでしまう原因の多くは病気ですが、その病気になる原因もまた、水換え不足など、水質環境の悪化によるところもあります。

ジェックスラボラトリーの研究対象には水質関連の項目がありますが、バクテリアなどの活用によるソフト面での水質維持に加えて、やはり「水換え」というある意味ハード面による水質維持のアクションも重要です。

30年以上前に観賞魚ブームが起きましたが、その後は飼育率は減少しています。観賞魚飼育自体が飼育者にとって「より身近なものになる」ためには、やはり、面倒と思うことを魚の命に寄り添いながら、同時に解決する必要があります。

新しい商品の開発を通じて、少しでも魚飼育の「魅力」が魚飼育の「負担」を上回るよう、魅力を伝えつつ、負担を減らす開発をこれからも続けていきたいと考えています。

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