防藻効果のある遷移元素
遷移元素とは周期表の第3族元素から第11族元素の間に存在する元素の総称で、ジェックスのベストサンド、ベストロカ、ベストリキッドに採用しています防藻成分もこの中に含まれています。
イオン化した防藻効果のある遷移元素は藻類の体に取り込まれると、体の中でSH酵素(スルフヒドリル酵素)の構造を変えてしまうことで細胞膜を破壊、増殖機能をストップさせて死滅させます(オリゴジナミー効果)。これがベストシリーズの防藻原理になります。
遷移元素はプラスに帯電していますので、マイナスに帯電している藻類に吸着されるため、効果的に防藻効果が発揮されます。
なぜ藻類以外の生物には安全なのか
魚や植物などの生物は体の構造が藻類よりも複雑で、吸収や代謝機能が発達しているため、取り込んだ遷移元素イオンを有効に使うことができます。反対に単細胞生物の藻類は一つの細胞しかなく、吸収や代謝機能が不十分なので、取り込んだ遷移元素の影響を受けやすくなります。
この生体機能の違いを利用して、魚や水草には安全で藻類には効果的な商品を作ることができるのです。
遷移元素溶出の仕組み
ベストサンド、ベストロカはイオン交換作用を使って遷移元素を水槽中に供給しています。
上記商品の原料であるゼオライトにはイオン交換能力があり、焼成段階で遷移元素をイオン交換・吸着させています。
ゼオライトのイオン交換能力には優先順位があります。魚の排泄物などから発生するアンモニアもイオン交換の対象で、イオン交換の優先順位はベストシリーズで採用している遷移元素よりも高いのです。この優先順位の違いを利用して、水槽中のアンモニアが増えてくると、遷移元素の溶出が始まります。
イオン交換作用によって遷移元素を溶出するので、急な遷移元素濃度の上昇も抑え、またイオン交換されたアンモニアはゼオライトに吸着され、水質悪化も抑えることができます。より水生生物に安心して使うことができます。
この研究から生まれたジェックス製品
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