ブラックファントム。 オスとメスでヒレの長さも体色も違うのですぐに見分けがつきます。

オス同士やメスに対してヒレを目一杯広げてアピールする姿はとても特徴的。カラシンの中でもそうしたアピールをする種類と、ほとんどしない種類もいます。

繁殖を狙うなら、アピールする種類のほうがしやすかったな、、、という若かりし頃の思い出。

30年暗い前は高価で1匹800円以上しましたが、今は比較的安価。繁殖された個体は繁殖するのも容易なので、是非チャレンジしてみてほしいです。

メスが抱卵することが第一条件ですが、栄養価のある餌を与えていれば自然とお腹がふっくらして、抱卵します。

オスは健康であれば条件さえ整えば発情します。

アマゾン川に棲む魚たちは雨季や乾季、増水や減水、水質変化をきっかけに産卵行動に入ることも多いので、それを水槽で再現する必要があります。(勝手に産卵することもありますが…)

30cm程度の小型水槽を用意して、照明はつけずに、卵をバラまいたあとで活着する産卵床を用意します。
ウィローモスなどの水草でも良いのですが、シュロの皮(細い繊維状)をよく使いました。理由は「カビ」を防ぐため。
カラシンの卵のほとんどは2日程度と非常に早く孵化しますが、水温が高い故、非常にカビが生えやすく、放置するとあっという間に広がって卵は死んでしまいます。

また、産卵中や産卵後、親魚は卵を捕食してしまうこともあるため、親魚から卵を守るためにも産卵床(シュロの皮)を使います。

シュロの皮がなかなか手に入らないときは、ペットショップの鳥の巣材コーナーに売っているので、それを煮沸して使うと良いでしょう。

抱卵したメスを先に水槽に入れて、メスが落ち着いたころを見計らって夜にオスを水槽に入れ、水質を意図的に変えるために1/3程度水を入れ替えます。うまくいけば翌朝、産卵行動が始まり、30分程度で産卵を終えます。

産卵を終えたのを見計らって親魚を水槽から取り出します。

タイミングを逃さないためにも、休日前に産卵が段取りできたらベストです(笑)

前記のとおり卵はカビやすいので、薬(メチレンブルーなど)を入れることも方法の一つですが、今度は微生物がいなくなるため、孵化した稚魚の初期飼料がなくなる、というマイナス面もでてきます。

その先は初期飼料を重視するのか、孵化率を重視するのかの選択になったりしますが、飼育者のノウハウがいきるポイントだと思います。
もちろん、薬を使って孵化率をあげて、初期飼料を別に確保するなどができれば、孵化率とともに稚魚の生存率も大きく向上します。

ブラインシュリンプやパウダーフードに移行できれば、あとは水質管理さえしっかりすればブランクファントムの繁殖は成功です。

お店では出会えない、1cmくらいの親と同じ形をした稚魚たちを見ることができるのも、自家繁殖の楽しみの一つかもしれません。

※文章は筆者の経験にのみ基づく内容です!