ポパ島は、ボカス・デル・トロ諸島で二番目に大きな島であり、本土から200メートルも離れていません。島のほとんどは標高100メートル未満の低地ですが、その地形は起伏に富み、深い渓谷やいくつかの小さくて常流の小川が点在しています。
島の植生は主に湿潤な森林が優勢で、沿岸地域にはマングローブ湿地、スゲ湿原、草に覆われた丘陵地帯が広がっています。広大な茂みが森林の端を覆い、多くのバナナやプランテンの農園が広がっています。
島の北部には、複数の小さな集落に分かれて定住する住民がいます。
この島には、実際には2つの異なるイチゴヤドクガエル(Oophaga pumilio)のモルフが棲息していますが、今回は北部の個体群のみを調査しました。
チームは、ティエラ・オスクーラ近くに留めたベースキャンプ船から小型モーターボートで、マングローブの島々が織りなす迷宮を抜け、ポパ島の海岸に到達しました。
密生するマングローブ林や一部劣化した森をかき分けて進むと、島の奥深くに広がる原生林に到達しました。そこでも、木の根元や落ち葉の上や中でイチゴヤドクガエル(Oophaga pumilio)が姿を見せました。これらのカエルはほとんど木に登ることはなく、葉や根の下に隠れることを好むようです。
ここで見られる主な体色は黄色がかった緑で、体の側面や腹部は青白く、前足・後足ともに暗色の斑点が入っています。背中や体側にも斑点模様が現れる個体も見られました。この島で見つかったカエルは、隣のロマ・パルティダ島で見られた個体と非常によく似ていました。
