他の動物群と比較して、爬虫類や両生類は調査・観察の対象として十分な注目を集めていません。彼らの生態的行動について、体系的に記録されているコミュニティはごくわずかです。しかし、数週間に及ぶ入念な現地調査だけでも、多くのトカゲ・ヘビ・両生類の種にとって、科学的知見の蓄積に大きく貢献することができます。

このように、爬虫類や両生類はしばしば研究からも保全活動からも見落とされがちです。そのため、希少種や特徴的な群集が棲息している重要な場所が、十分な知識とデータの不足によって破壊されたり、悪影響を受けた形で改変されてしまうことも少なくありません。生物多様性の保全戦略は、基礎となる生物学的データに依存していますが、これらの動物群ではその必要なデータが十分に整っていないのが現状です。

棲息地への遠征で収集されたデータは、科学および保全の分野に貢献し、私たちの知識を広げるとともに、爬虫類や両生類の将来を守ることにつながっています。野生における行動をより深く理解することで、研究開発チームはそれぞれの種のニーズや、飼育下での最適な管理方法をより正確に把握できるようになります。