床材 - 爬虫類情報 | 爬虫類用品・エキゾテラのジェックス

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EXOTERRA

床材(サブストレート)は、テラリウム内の環境構築において極めて重要な役割を担っています。床材は、テラリウムの景観を美しくするだけでなく、そこに暮らすさまざまな動物たちの健康や幸福に直接関わっています。床材の機能は多岐にわたり、単なる装飾以上の価値を持ちます。

1. 湿度管理

多くの爬虫類や両生類には、棲息地に基づいた特定の湿度条件が必要です。選ぶ床材によって、ケージ内の湿度レベルが大きく左右されます。ヤシガラや水苔など保水性の高い床材を選ぶことで、皮膚の健康、脱皮、呼吸などに必要な湿度を維持できます。

2. 掘る・隠れる行動のサポート

多くの爬虫類は、自然下で穴を掘ったり隠れたりする習性があります。適した床材を使うことで、本来の行動を引き出し、ストレス軽減や健康増進につながります。

3. 産卵・巣作り

産卵や巣作りにも、ふさわしい床材が欠かせません。適した床材は、産卵のための湿度維持や卵の保護に役立ちます。

4. 体温調節

爬虫類や両生類が適切な体温を保つためには、床材の保温性もポイントです。岩や砂、土、バークなど、熱の伝わり方が異なる床材を使い分けることで、温度のグラデーションを作り出し、爬虫類・両生類自身が好みの温度の場所を選べるようになります。

5. 植物の育成

植物を配置するテラリウムでは、床材が根の固定や栄養の貯蔵役も担い、植物の生育を支えます。

6. 棲息環境の再現

ある種の爬虫類・両生類にとっては、自然環境に近い床材を使用することが大きなメリットとなります。適切な床材は、爬虫類・両生類の健康や快適さを向上させ、ストレスの軽減にもつながります。たとえば、森林に棲息する種には落ち葉や樹皮などを使った床材が適しており、砂漠に棲息する種には砂や、砂と土を混ぜた床材が理想的です。

床材の選択は、テラリウム内の爬虫類・両生類たちの体温調節、水分補給、衛生状態、そして全体的な健康に大きな影響を与えます。適切な床材を選ぶ際には、それぞれの種が必要とする温度、湿度、衛生、棲息環境、そして行動特性などの要素を十分に考慮することが重要です。

Thomas Merckx
Exo Terra
コミュニケーションマネージャー