保温 - 爬虫類情報 | 爬虫類用品・エキゾテラのジェックス

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EXOTERRA

爬虫類や両生類は、「変温動物(外温性動物)」です。哺乳類や鳥類などの「恒温動物」と違い、自分の体内で体温を一定に保つことができません。そのため、体温調節や生命活動を行うためには、外部からの熱を利用する必要があります。

爬虫類は、暖かい場所と冷たい場所を行き来することで、自分に合った体温を保っています。 自然界では、太陽の光(遠赤外線)を直接体に浴びて体温を上げたり、太陽で温められた岩や木の枝、地面などを利用して間接的に体を温めています。

飼育下のテラリウムでは、こうした環境を再現するために、ヒーターや保温器具を使用します。

代謝と消化

爬虫類や両生類にとって、熱は最適な代謝を維持し、効率的な消化を行うために欠かせません。彼らが食べ物をしっかりと消化し、必要な栄養素を吸収するためには、種類ごとに適切な温度が必要です。
充分な熱が得られないと、消化不良を起こしたり、栄養をうまく吸収できなかったり、体調不良につながることがあります。

活動

熱は、爬虫類や両生類の活動量や運動能力に大きく影響します。体温がそれぞれの種にとって快適な範囲にあるとき、彼らはより活発に、そしてすばやく動くことができます。熱が十分にあることで、筋肉や神経系が正常に働き、狩りやエサ探し、繁殖、縄張りの防衛など、生命活動に欠かせない行動をスムーズに行うことができます。

繁殖、発育、成長

多くの種類の爬虫類や両生類では、繁殖の成功や卵のふ化、胚(はい)の発育に、適切な温度環境が必要不可欠です。
また、一部の種では、卵がふ化する際の温度によって、誕生する個体の性別(オス・メスの比率)が変化することも知られています。
十分な熱は、特に幼少期の成長や発育にとっても重要です。熱は代謝速度や酵素の働き、ホルモンの分泌などに深く関わっており、正しい骨の成長や臓器の機能発達を支えています。

行動と心理的健康

熱は、爬虫類や両生類の行動や心身の健康に直接影響を及ぼします。十分な熱が確保されていないと、ストレスが高まり、活動量の低下や免疫力の低下、さらには病気への抵抗力が弱まってしまうことがあります。
適切な温度管理を行うことで、これらの動物本来の自然な行動を促し、健康の維持や生活の質の向上につなげることができます。

Thomas Merckx
Exo Terra
コミュニケーションマネージャー