バイオアクティブテラリウムの設置は、一部の爬虫類・両生類・無脊椎動物を飼育するうえで、やりがいがあり、持続可能性の高い方法です。
バイオアクティブテラリウムのコンセプトは、生きものがさまざまな微生物とともに暮らし、自然なバランスを維持しながら自ら循環する生態系を再現することです。
ここでは、バイオアクティブテラリウムの設置手順をステップごとにご紹介します。
ステップ1:ケージを選ぶ
飼育したい爬虫類・両生類の種類に合わせて、適切なサイズのケージを選んでください。爬虫類・両生類が快適に過ごせる空間や、それぞれの棲息環境に合った条件を考慮することが大切です。Exo Terraのグラステラリウムは、様々な種類の爬虫類・両生類に適しています。
ステップ2:床材(サブストレート)
床材はバイオアクティブテラリウムにおいて非常に重要な役割を果たします。床材は植物の成長をサポートし、有益な微生物が棲息するのに適した環境でなければなりません。一般的な熱帯バイオアクティブ床材は、ヤシガラ系床材、水苔系床材などの有機物を混ぜて作ります。Exo Terraでは、熱帯・砂漠用のさまざまな種類の床材を取り揃えており、どれもテラリウムに安心してご利用いただけます!
ステップ3:排水層の設置
水分の停滞や過剰な浸水を防ぐため、飼育容器の底に排水層を作りましょう。
ステップ4:ハードスケープの設置
岩や枝、そのほかモイストシェルター コーナーやスカルなどの装飾品を追加し、爬虫類・両生類たちに隠れ場所や登り場など飼育環境を豊かにするものを用意しましょう。

ステップ5:ソフトスケープ(パート1)
テラリウムの照明・温度・湿度などの条件で良く育つ生きた植物やコケ類を設置しましょう。生きた植物はテラリウムの見た目を美しくするだけでなく、酸素と二酸化炭素の循環に貢献し、爬虫類・両生類たちの隠れ場所にもなるなど、生態系において重要な役割を担っています。
ステップ6:加熱と湿度管理
飼育する爬虫類・両生類が必要とする温度帯を維持するため、加熱システムを設置します。種類によってはバスキングスポットやレプタイルヒートなどが必要となります。必要に応じてサーモスタットを使用して温度を調節しましょう。また、湿度を管理するためには、ミスターやモンスーンを使用して、ケージ内を定期的にミスト噴霧しましょう。
ステップ7:照明
植物の生育や生体の健康のために、適切な照明を設置します。種類によっては、可視光線・UVB・UVA・赤外線などが必要です。飼育している生体種ごとに必要な光の条件を調べ、それに適した照明を選びましょう。
ステップ8:ソフトスケープ(パート2)
清掃員として、ワラジムシやトビムシ、ミミズなどのバイオアクティブな分解者を導入します。これらの生物は有機廃棄物を分解し、テラリウム内をより清潔で健康的な環境に保つのに重要な役割を果たします。
ステップ9:モニタリングとメンテナンス
温度(温度計)や湿度(湿度計)が爬虫類・両生類にとって最適な範囲にあるか定期的にチェックしましょう。植物の剪定や手入れ、必要に応じてスポットクリーニングも行います。また、爬虫類・両生類の様子を観察し、健康で快適に過ごせているか常に確認しましょう。
バイオアクティブテラリウムの設置には、飼育したい爬虫類・両生類ごとの生態や習性、必要とされる環境条件について十分にリサーチし、計画を立てることが重要です。爬虫類・両生類たちの幸福と健康を第一に考え、それぞれに適した快適で刺激のある環境づくりを心がけましょう。

Exo Terra
コミュニケーションマネージャー
