爬虫類学の分野で卓越した知識と情熱の象徴ともいえるリック・ヴァン・ティゲルが、Exo Terraチームに加わりました。彼は、豊富な経験と尽きることのない爬虫類への好奇心に支えられた輝かしいキャリアの持ち主です。
Zoo Med Europeでは、ヨーロッパセールスマネージャー兼カスタマーリレーションズとして11年以上にわたり活躍し、その名声は業界内でも広く知られています。しかし、彼の探求の旅はそれよりもずっと前、幼い頃に抱いた好奇心から始まり、生涯にわたる情熱へと発展してきました。
リックが爬虫類への情熱を持つようになったきっかけは、1960年にコンゴに駐在していた時に父親が飼っていた「三本角のカメレオン」の写真を幼い頃に見たことでした。この出会いが彼の好奇心に火をつけ、その後、1970年代に爬虫類の飼育を始めた大好きな叔父の影響も加わって、彼の興味はますます深まっていきました。
12歳になるころ、リックは初めて自分の爬虫類として、2匹のキノドプレートトカゲ(Gerrhosaurus flavigularis)を飼うようになりました。しかし、彼のカメレオンへの強い興味は変わることはありませんでした。アントワープの爬虫類ショップ「ファンタジア」でホーネリーカメレオン(Hoehnell’s chameleon)と出会い、それを購入したことがきっかけで、カメレオンの飼育や繁殖の世界に一歩足を踏み入れることになります。この体験は、彼の人生にとって大きな転機となりました。
リックがカメレオンに強く惹かれたのは、美しい見た目だけが理由ではありませんでした。カメレオンの暮らす環境や生態的な適応、そして飼育に必要な情報が当時はとても限られていることに気づき、もっと深く理解したいという気持ちが芽生えました。そこで、彼はカメレオンが棲んでいる国々を自分の目で見て回ることを決意します。現地で直接観察することで、カメレオンにとってより良い飼育や繁殖を実現するための、生きた情報を集めることが彼の目標でした。
18歳のとき、リックはチチュウカイカメレオン(Chamaeleo chamaeleon)を探し求めて、初めての調査旅行としてチュニジアに向かいました。その後も、モロッコ、エジプト、セネガル、ガンビア、カメルーン、ケニア、タンザニア、南アフリカなど、アフリカ各地を巡り、多くの調査遠征を行いました。これらの旅を通じて、リックはカメレオンの研究に一層情熱を注ぎ、素晴らしい生きものへの理解をさらに深めることができました。
1980年代後半、リックはベルギーでカメレオン愛好家が情報を交換できる場として、「ベルギーカメレオンワーキンググループ」を立ち上げました。さらに、ベルギー爬虫両生類協会の理事にも選ばれ、爬虫類業界での存在感はますます大きくなっていきました。同じ時期には、爬虫類専門店「Orchideeënhuis」の経営にも携わり、その後爬虫類や両生類、それらに関連する用品を扱う卸売業も設立しました。
リックのExo Terraへの加入は、彼の卓越したビジネスセンスと爬虫類への愛情が見事に融合した瞬間でした。製品知識と爬虫類飼育の両方における豊富な知識により、リックは製品開発や営業サポートの面で大きな貢献を果たすことが期待されています。
リックは、先見の明と情熱をあわせ持つ、爬虫類の世界における熟練の専門家です。探求、研究、革新、起業を重ねてきた数十年にわたる旅は、彼をチームにとってかけがえのない存在にしています。まさにExo Terraが大切にする精神を体現する人物です。
「リックが爬虫類への情熱を持つようになったきっかけは、1960年にコンゴに駐在していた時に父親が飼っていた「三本角のカメレオン」の写真を幼い頃に見たことでした。」
