爬虫類や両生類の健康と長寿を支える上で、適切な栄養管理は欠かせません。各種それぞれの食性やライフステージに合わせた栄養バランスを考慮し、必要な栄養素を的確に与えることが重要です。
生涯の健康は、幼少期からの適切な栄養管理から
すべての生き物と同様に、爬虫類や両生類は健やかな成長発達のために適切な栄養が不可欠です。特に孵化したばかりの個体や幼体は、急速な成長、骨の形成、臓器の成熟といった重要なプロセスを支えるために十分な栄養素が必要です。
種類によっては、幼体期に高タンパク質の食事を好み、成体になると繊維質の多い食事に移行する場合があります(例:フトアゴヒゲトカゲなど)。この高タンパク質の食事は、発芽した植物や若葉、成長中の葉などを中心に構成されますが、種類によっては昆虫や動物質を摂取してタンパク質を補う場合もあります。
栄養は生命活動の「エネルギー源」
栄養素は、体内で行われるさまざまな代謝活動(メタボリズム)のためのエネルギーを供給します。バランスの良い食事は、必須の生理機能を適切に維持するためのエネルギーの確保につながります。
繁殖にも不可欠
メスには健康な卵を発達させるために十分な栄養が、オスには求愛行動や交尾に必要なエネルギーが必要です。栄養不足は繁殖障害の原因となり、繁殖成功率の低下につながります。
健康全般を支えるバランスの良い栄養
適切な栄養を摂った個体は免疫力が高くなり、病気や感染症にかかりにくくなります。ビタミンやミネラルなどの必須微量栄養素は、免疫力の向上や病気への抵抗をサポートします。
多くの爬虫類は複雑な骨構造や甲羅を持ちますが、これらを健康に保つにはカルシウムやビタミンDなど特定の栄養素が欠かせません。カルシウム不足は「代謝性骨疾患」という飼育下で多発する重大な症状の一つです。
また、バランスの取れた栄養は、健康な皮膚の維持や脱皮の助けにもなります。不適切な栄養や水分不足は、脱皮不全や皮膚病につながることがあります。
「種ごと」の食性に合わせた管理が重要
爬虫類や両生類には棲息地や習性、生理的特性に由来する独自の栄養要求があります。それぞれの種が本来持つ食性や、必要な栄養素をしっかり理解し、個々に合った食餌管理を行うことが最適な健康維持には不可欠です。
多くの種は原始的な消化管しか持たないため、非常に専門的な食性を持っています。例えば、一部の種は植物繊維を分解できず、逆に他の種は高タンパク質食(昆虫やマウスなど)の消化が苦手な場合もあります。
これらの魅力的な生き物たちの健康と長寿を維持するためには、自然界での食餌にできるだけ近い、バランスの取れた多様な食事を与えることがとても重要です。場合によっては、ビタミンやミネラルのサプリメントが必要となることもあります。
種ごとの食性や栄養ニーズを理解したうえで、自然を意識した給餌と適切な補助を行うことが、理想的な飼育環境・コンディション維持につながります。

Exo Terra
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