こんなきっかけから生まれました『楽アクア』

おかげさまでご好評いただいております『楽アクア』。水替えが簡単で魚と人にやさしい、というお魚飼育者なら誰もが望むコンセプトを持った水槽です。この水槽が開発された経緯をマーケティング担当の私からちょっとだけご紹介したいと思います。

こんな商品です！

水替えの手間にかかわる悩みは常に上位。消費者に聞けば必ずその答えが返ってきます。そのベースがあるからこそ、もう少し深いところでこのアイデアが出たのかもしれません。
私が会社で観葉植物に水をあげていたとき、上から水を入れて、余分な水が下のお皿に溜まる、という「当たり前」を見ていて、ふっと「これが水槽だったら楽だよな」と思ったのがはじまりです。実はこのアイデアの提案、2010年の3月でした。震災もあって開発期間が延びてしまい、数々の試作を繰り返してようやく発売したのが2015年、今年、というわけです。

観葉植物に水槽を例えたのは、植物に水をあげる、という行為が「植物との対話」になっているのでは、、、と思ったからです。これを水槽に当てはめれば、毎朝魚に「おはよう！」といいながらごはんと一緒に新しい新鮮なお水をあげる、そうすれば魚への愛情も深まるし、何より移動しないで水替えできるから魚の負担が減るのでは、と考えました。

※当時の提案資料
楽アクアのロゴがずいぶんかわいらしいですが、当時は完全な初心者をターゲットに考えていました。ベタ飼育を中心に、となったのはずっとあとのほうです。

水槽の上から水を入れて、背面BOXに古い水が溜まる、という構造アイデアはほぼそのまま実現できました。

背面BOXを外して水を捨てる、むしろ完成品の方がとっても便利になりました。

ジェックスでは消費者調査を中心にアイデアを創出しますが、実際はアイデアを出すことよりも、それを具現化していくことのほうがずっと大変です。それだけに開発期間が長くなってしまうものもありますが、やはり発売する以上は必ず人と魚の役に立ちたい、そう思いまずは品質・機能、そして飼育者の皆様が納得してお買い求めいただけるモノに仕上げています。

楽アクアの今後にどうぞご注目ください！