観賞魚業界のさらなる発展を目指し、さらなる品質の向上を目的とした、研究所「ジェックスラボラトリー」
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プロテインスキマーマイクロ160検証試験

 
 プロテインスキマーとは、水中に微小な泡を発生させることで、タンパク質などの有機物を除去する物理濾過器です。
 原理は、水分子と反発しあう荷電物質を界面活性作用により、泡の表面に収集・濃縮して除去します。界面活性作用のある有機物類をアンモニア窒素に分解される前に除去する事で、水質への負荷を軽減する事ができます。海岸の際で海水が泡立ち、ゴミや汚れが集まって浮いている光景を目にすることがありますが、それも同じ原理になります。
 これまでプロテインスキマーのスキミング能力を検証した事例が少なく、具体的にどれほどの有機物が除去できているのか不明でした。今回、タンパク質を多く含む植物性プランクトン「クロレラ」を使用して、スキマーのスキミング能力の検証を行いました。
 

わずか5時間で約60%のクロレラを除去

試験方法
・クロレラ濃度270×103個/mlの試験水20Lを試験容器に移し、プロテインスキマーマイクロ160をセットした。
・プロテインスキマーマイクロ160を稼動させ、1時間ごとに試験水のクロレラ数を顕微鏡と血球計算盤を使用し、測定した。
※試験水はクロレラが沈殿しないように
 エアレーションを行った。
※試験水は比重1.023の海水を使用した。

  試験図
 グラフ1.のように、スキミング開始1時間で約40%、試験終了の5時間後には約60%のクロレラ(有機物)を除去するという結果が出ました。どれほどの効果かというと、写真1.のようにクロレラで緑色に濁った水が、透けて見えるほどに回復するレベルであり、写真2.の顕微鏡写真で見ると、無数に見えたクロレラが、数えられるレベルまで減っているのが分かります。また写真3.のようにダストカップ内の廃液はクロレラが濃縮されており、スキミングにより、クロレラが除去されているのが確認されます。
 これほどのスキミング効果を実現した秘密は、プロテインスキマーマイクロ160に採用している、櫛型の特殊インペラーと、水槽への泡の戻りを少なくした特殊構造にあります。特殊インペラーにより、非常に微細な気泡を発生させ、その気泡をかぎりなく本体内部に循環させることで、今回の試験結果から分かる、高いスキミング能力を発揮します。
 また、グラフ1.の解析結果から、タンパク質などの有機物が豊富になると、水の粘度が高くなり、スキミング能力を発揮し、水中の有機物がある程度除去されると、一定のスキミング能力に安定する事が分かりました。これは、汚れた水槽に使った場合、即効性があることを示しており、その後は、一定の力で、有機物を除去できる能力があるといえます。水槽セッティング初期はろ過能力も不安定になります。アンモニアが発生する前に、有機物を除去し、魚やサンゴの飼育しやすい環境を作り出すために、プロテインスキマーマイクロ160を使っていただき、ぜひその効果をユーザーの皆様もご確認ください。

グラフ1.スキミング能力検証グラフ

スキミング能力検証グラフ
 

写真1.試験開始時と終了時の試験水の比較

試験開始時の状態(写真左)スキミング5時間後の状態(写真右)
 

写真2.顕微鏡比較写真

試験開始時と試験終了後の顕微鏡写真(×100)
 

写真3.ダストカップに濃縮されたクロレラ

試験水と比較して、ダストカップ内の水の色が濃くなっている。スキミングにより、かなりの量の有機物が除去されているのが分かる。
 

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